みなさん、ラマダンという言葉を聞いたことはありますか？＊
ラマダンとはイスラム教徒が断食を１ヵ月間行い
心と体を浄化すると共に
人間にとって大切な考え方と
大切な心を学ぶことができる行事のことです。
私は去年
インドネシアのスマトラ島で
ラマダンの時期を過ごしました。
宗教、文化を学びたい好奇心で
やってみようかな、と挑戦しようとしましたが
ダメでした。
今もまだまだラマダンについて学び中ですが
当時は今よりもラマダンの意味を理解しておらず
挑戦どころか、スマトラ島の食事のお店が
お昼には全部閉まって、食べるものがなく
お腹が空いて、なんで私はムスリムではないのに
食事ができないのと
悲しい気持ちにさえなったことを
今でも覚えています。
（今思うと、とっても恥ずかしい 🙄 ）
そして今年は
イスラム教の考え方を
もっと学びたいという気持ちと
仕事にも余裕があり
今年ならできるかもと
ラマダンに挑戦することを決めました。
今日は私が知っている限りの
ラマダンでの善行について
皆さんにシェアしていきたいと思います＊
飲食は日が出ていないときに摂取する
ラマダン期間中は
日中の飲食が制限されています。
食事はもちろん
水さえも日中は飲みません。
そのため、インドネシアの多くのお店は
お昼が閉まっており、夜のみ営業しています。
しかし、もちろん島によっては
イスラム教でない人も住んでいるため
いくつかのレストランはカーテンや窓を閉めて
営業していることがあります。
日中に断食することで
空腹や喉の渇きを経験し
世界中の飢えに苦しむ人々への
同情心が生まれ
その人たちの気持ちに
寄り添うことができるのです。
断食中は性行為を控え 人への悪口を言わないこと
断食中は、心を浄化するということを
先に述べました。
その１つの訓練として
性欲を抑えること
人の悪口を言わないこと
というのがあります。
自身の欲を抑えることで
人として大切な忍耐力、我慢強さを
身につけられるよう勧められています。
人を助けたり チャリティーができたらより良い
とにかくラマダンは
人として心を磨くことができる特別な期間。
この期間では
モスクで寄付できる機会が
設けてあるところもあり
そのお金は恵まれない人々へ
寄付されるというのもあるようです。
またモスクのチャリティー以外では
ムスリムの人たちが自主的に
恵まれない周りの人へ
直接お金を渡すこともあるようです。
私の個人の意見として
一般的なチャリティー活動で
ただただ頭で理解して寄付するよりも
自分が断食で飢えの感覚を知ることで
寄付の大切さにも気づき
その上で寄付をすることは
素晴らしい機会だなと感じます。
ラマダンの善行についてのまとめ
まだまだ私も勉強中のため
抜けていることがあるかもしれませんが
学んだことをこれから少しずつ
分かりやすい言葉でシェアできたら嬉しいです。
ちなみに
私が最初に“ラマダンの善行”
という言葉を使ったのにも
私なりの意味があり
「ラマダンは厳しいルール、決まり事」
とは勘違いしてほしくないからです 😥
断食をやるかやらないか
決めるのはあくまでも自分次第。
だから、イスラム教徒でも
断食をしない人も中にはいます。
ラマダンを行った方があなたにとって
良い人生が歩める、人として心も成長し
身体にも良いことが起こる
なのでみんな自主的にやります。
もしこれが
「食べるのが禁止だから食べない」
「食べてはいけないと神様が言っているから食べない」
というような考え方では意味がないのです。
ラマダンも含め、イスラム教の考え方は
「神様からの提案」
と、私は解釈しています。
ネットで見ていると
ラマダンの禁止事項
と書かれていることに
少しだけ残念になることもあります。
禁止と使うと確かに
宗教に馴染みがない日本人にとっては
分かりやすく、簡単に理解できると思います。
でもイスラム教の方々が信じている
本当の意味は
禁止ではなく
「神様からの提案」
なのです。
豚肉やアルコールを
イスラム教徒が控えているのも
禁止ではなく
この世界で生きやすくなるための
神様からの提案です。
今年のラマダンは４月２４日から始まりました。
今日は３日目。
お昼をあけた１６時頃が
慣れない私にとっては
正直、空腹のピークです（笑）
でもそれ以上に
日が暮れて一日の終わりが来た時に
水一杯を飲んだ時の
何とも言えない幸福感と
水に対しての感謝の気持ちが
溢れ出るあの瞬間が
味わえるのであれば
私も自主的に
空腹に耐えられそうです！
１ヵ月後を楽しみに
ラマダン期間、充実できたらと思います 🙂
Mitiara.
